ダウ理論とは

ダウ理論

私にとってダウ理論を知らずに株やFXなどの投資をする人を見ると、夏に軽装で富士山に登る人を思い起こしてしまいます。決して登れないわけではないのですが、大きな事故になる前に引き返してほしいとも思います。逆に、しっかり準備をしていれば安心安全に登ることは可能です。投資をする上でダウ理論を学ぶということはそれに近いのです。株やFXの市場を富士山に例えることができ、ダウ理論を学ぶことで安心安全に運用し、結果を出すことが可能になります。たとえ1億円という大きな目標を立てたとしても達成することは可能です。

ダウ理論とは、なんでしょうか?

ダウ理論とはなんでしょうか? それは安心、安全に、かつ大きくお金を殖やすための技法(テクニック)と言えます。
投資で100パーセント勝てる、儲かるということは決してないです。でも70パーセントを達成する、維持することは可能なのです。
ダウ理論は、100年以上前にチャールズ・ダウが考案した株価分析の原点ともいえる理論なんです。チャールズ・ダウは「NYダウ平均株価」の考案者でもあります。

ダウ理論の6つの原則

ダウ理論には6つの原則があります。
① あらゆる情報が株価に影響を与える
② トレンドは3つに分類される
③ 主要トレンドは3段階から成り立つ
④ 数値は複数の指標で確認が必要である
⑤ トレンドは出来高でも確認が必要である
⑥ トレンドは明確な転換シグナルがでるまで継続する

①あらゆる情報は株価に影響を与える

定期的に発表される経済指標、時として発表される金融政策、選挙等の政治イベント、日銀総裁など主要ポストの方々の発言など、あらゆる情報はすべて価格に反映されます。
経済新聞等で確認すべきポイントはそれら価格に影響ある情報に敏感になることです。
それがダウ理論での「トレンド」につながります。

また、企業が不祥事を起こせばたちまち株価は大暴落します。逆に企業が画期的な商品を発表するだけで株価は大幅に上昇します。
上昇、下降、中立のトレンド情報があり、必ず起点となる情報があります。

②トレンドは3つに分類される

トレンドは3つに分類されます。
① 主要トレンド 数カ月から数年継続します。2022年から始まった円安傾向はまだ続いています。
② 二次的トレンド 数週間から数カ月継続します。 主要トレンドの調整局面で発生します。
③ 小トレンド 数日から2,3週間継続します。 二次トレンドの調整局面で発生します。

主要トレンドは上昇トレンドでも、二次トレンドは下降トレンド、
二次トレンドは下降トレンドでも小トレンドは上昇トレンドになることもあります。

③ 主要トレンドは3段階から成り立つ

トレンドには起点、成長、熟成という3つの段階があります。「先行、追随、利食い」とも言える段階です。
上昇トレンドの場合、多くの投資家は成長(追随)期に買いで参入します。これはトレンドが明確だと判断できるからです。
一般の方が多く買いに動くのは熟成(利食い)です。

④ 数値は複数の指標で確認が必要である

トレンドはいろんな指標で確認する必要があります。
例えば、3つに分類されたトレンドですが、ご自身が行うトレードスタイルによって主要トレンドと二次的トレンド、小トレンドが変わります。
長期トレードの場合は主要トレンドは「月足、週足」にあたりますが、二次的トレンドや小トレンドは日足になります。

チャートの見方としては、まず上位足のトレンドを確認し、次に下位足のトレンドを確認することになります。

複数の時間足で分析することを「マルチタイムフレーム分析」といい、基本的に利用される分析のひとつです。

⑤ トレンドは出来高でも確認が必要である

また、トレンドは出来高でも確認する必要があります。
機関投資家による為替操作、株価操作による変動を想定し、トレンドの上昇下降に合わせて出来高を確認します。
出来高の減少が与えるトレンドへの影響を判断する際には、他の指標とも比較する必要があります。

⑥ トレンドは転換期がくるまでは継続する

そして最も大切なことは「トレンドの転換期までトレンドは継続する」ということです。
そのためにはトレンドの転換期がどのうような状況であるのかを知る必要があります。

トレンド転換として欧米型の「フェイラースイング」と日本型の「ノンフェイラースイング」があります。


上昇トレンドにおける最高値の手前の最下位ラインを「押し安値」といいます。
フェイラースイングでは「押し安値」に関係なく、上昇トレンドの最高値のあとの下降、そして再上昇が最高値まで届かなかった場合の下降ラインが直前の下降ポイントよりも下がったタイミングを売りのタイミングとみます。
ノンフェイラースイングでは「押し安値」を基準に売りのタイミングを図ることになります。

実際の値動きで見てみましょう。
こちらは下降トレンドでの「フェイラースイング」「ノンフェイラースイング」を表したものです。

「フェイラースイング」「ノンフェイラースイング」どちらがよい、ではなくてどちらも意識して分析することが大切です。

まとめ

今回は、「ダウ理論」を俯瞰的にご説明しました。
次回からは、ここで紹介したことを掘り下げて、じっくりと勉強することになります。

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